キケンな放課後
あたしは、そっと
自分の唇に手を置いた。


…今さっき、杉田君の唇が…


…とか考えると、
あたしの顔はほてった。


どうして杉田君が、
あたしに…?


…だってだって!!


杉田君はカッコイイし、
クラスでも人気だし…


しかも、陸上部の
エースだし…


なんでかわいくもない
あたしなんかに…


あたしの頭の中は、そんな思いが
ぐるぐるぐるまわっていた。




「あ、早く帰らないと!」




あたしはそう呟くと、
急いで作業を終わらして1人で帰った。







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