キケンな放課後
「白雪姫なんてどうかな?」

「白雪姫?」




今野君の意外な提案に、
あたしはびっくりした。


…今野君って意外に
ロマチックだったりするのかなっ?



「白雪姫もいいかもね?」

「じゃ、候補に入れとくよ?」

「うん!」



実はあたしも小さい頃から
白雪姫は好きだったりする。


あたしも小さい頃は
お姫様になるとか言ってたんだっけ…?




「あとは何がいいかなー?」

「うーん…」




あたしたちは考え込んでしまった。

まさか学級委員が
劇の候補まで決めるなんて…

確かに話し合いをしたところで
意見が出るわけでもないんだろうけどね?



「あ、図書室行ってみないか?」

「図書室?」

「うん。けっこう
 いろんなお話あるしさ。」

「いいね!」





あたしたしは2人で、
図書室に向かうことにした。




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