この空の下
「これは…
オレのけじめなんです。
今までとにかく
無理してやってきた
野球に果たして
意味はあったのか。
オレはアイツを
守るのに、
幸せにするのに
ふさわしい男なのか。
オレはオレ自身に
勝つことができるのか。
この勝負に勝てたら
きっとわかる…」
あたしは思わず
息をのんで、
手を口にあてた。
声を出さずに
ただ涙を流した。
泣いちゃいけない…!
愁があんなに
頑張ってるのに…
あたしが泣いてちゃ
いけない…!!
そして愁はしっかり
大地を踏みしめ、
投げた。
「愁を助けて神様あ!!」