この空の下
「ねえ、愁…?」
「ん…?」
「あたし、聞いた。
病気のこと…」
「!!
…渉太か?」
「うん。
でも渉太は悪くないよ。
あたしが渉太を
問い詰めたの」
「ま、倒れちまったら
誰だって気になるに
決まってるか…」
「愁。どうして…
どうして言って
くれなかったの?」
「そんなの…
言えるわけねえだろ」
「なんで?
あたしは言って
欲しかったよ!
愁一人が苦しむ
なんていやだよ!」
その時愁が急に
あたしをベッドに
押し倒した。
突然のことに
頭が真っ白になる。