この空の下




「そんなわけない…。

愁、手紙に書いて
あったよね?
あたしは愁の光って…。

それならあたしだって
同じだよ。

失恋したあたしを
支えてくれたのも愁。
男遊びをやめさせて
くれたのも愁。
あたしがいじめられて
助けてくれたのも愁。
絆助から守って
くれたのも愁だよ。

だから…」



"ピンポンパンポーン

あと5分で192便
アメリカ行き、
出発いたします。

ご利用の方は…"






オレはそのまま
茜に背を向けて
歩き出した。





これ以上茜の話を
聞いてると…

抑えきれなくなるから。







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