この空の下
「茜…あかねっ!!」
「しゅう~!!」
オレたちはロビーの
真ん中で、
人目も気にせず
泣きじゃくった。
オレのブレーキが
ぶっ壊れた気がした。
「茜…顔、上げろ」
「…?」
「こんなにもオレを
好きになってくれて
ありがとう。
オレも茜が大好きだ。
けど、大好きな
茜だからこそ、
前に進んで欲しいんだ。
オレは茜を後ろから
見守ってるから。
茜は前を向いて進め」
「だけどっ」
「大丈夫。
辛い時は空を
見上げるんだ。
たとえ遠く離れていても
この空は絶対
つながっている。
オレたちはこの空の下で
つながってるから…」