この空の下




静かに涙が
零れた時だった。










「だってさ!」

「へ…?」










建物の影に向かって
またニヤニヤしながら
呼びかける渉太。










その建物の影から
声が聞こえた。













「~あーっ!!
ったく!!」







え…この声…。










建物から人影が
現れる。







「オレなんかのことは
早く忘れろって
言っただろうが」












うそ…



まさか…!!






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