この空の下
「まず何乗る?」
「あたし絶叫乗りたい!」
「じゃあ絶叫いくか!
愁もいいか?」
「ああ」
「あの…
あたし絶叫乗れない…」
美紅が申し訳なさそうに
おずおずと言った。
みんなが一瞬
黙り込む。
『乗れないなら
しょうがない!
他に行こう!』
あたしがそう言おうと
した時だった。
「じゃあオレも
待ってるから
お前ら2人で
乗ってこい」
そう言ったのは
崎美君だった。
「だけど愁…いいのか?」
「おう。
お前ら乗り物
全制覇したいって
電車で言ってただろ。
あんたもいい?」
「あ…うん。
気にしないで!
行ってきていいよ!」
「じゃあ行くぞ!茜!」
「えっ、わっ!!」