この空の下
―――…
「つーわけで、
今日から臨時で
マネージャー
やってくれることに
なった、桜菜茜さん」
「よろしく
お願いします!」
「おおっ!
茜ちゃんだ!」
「野球部って男ばっかで
むさくるしかったん
だよな~」
「これで数倍
華やかになるな!」
あたしはひとまず
ホッとする。
部員に嫌われたら
マネージャーなんて
できっこないもんね。
「じゃあ桜菜は
とりあえず見てて」
「え…何も
やらなくていいの?」
「だって何やんのか
わかんねえだろ」
「それはそうだけど…」
「順番に覚えてけば
いいんだよ」
崎美君はくすっと笑って
みんなのもとに
走って行った。