この空の下
「し、愁君…」
「野球好きじゃない奴を
野球部のマネージャーに
するわけないでしょ。
あんた達ただでさえ
練習中うるさくて
迷惑してんのに、
これ以上迷惑かけるの
やめてくれませんか」
崎美君が威圧的に言うと
女の子たちは
そそくさと去って行った。
崎美君…
照れ屋で奥手のくせに
結構ズバッと言うんだ…。
「悪い、遅れて…」
「うん。大丈夫…。
慣れてるからね」
あたしは自嘲的に笑う。