この空の下
…とうとう本当に
嫌われちゃったな。
崎美君が落としていった
アイスを見つめる。
ちょっと溶けてる
ピンク色の棒アイス。
きっと差し入れで
もらったものを
握りしめて
走ってきたんだろう。
…あたしのために
持ってきてくれたのかな。
あたしが元気なかった
って気づいて
くれてたんだね。
"結局あんたは
そーゆう奴だったんだな"
違うよ、崎美君。
やっとわかった。
…あたしは
崎美君のことが
好きなんだ…。