ダイスキ、


優翔は傷を
見ないようにあたしから
少し離れるように
あやまった。

「記念日…まじごめん」

少し虚ろに。


「…なんでなの…?
なんでこなかったの?」



わかりきってることだけど
優翔から聞きたい。


「…おれ…
11時に行ったんだけど…
いなかった………から」


嘘だ。

あたし
10時50分にはついてた。



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