嘘カラ始マル恋心:Love Liar:





僕の身体は、まるで機械のように動く



パンッ…





手が―、



僕の手が彼女の頬に触れた


とても軟らかい、真っ白な肌に


途中聞こえた

【名前を気安く呼ばないで】



僕は呟く






「―――真愛。」





不思議と愛しく響く名前



そして少し赤く腫れた、彼女の頬


真愛は目を丸くした


だけどすぐに、目元を鋭くし僕を睨む


「あなたも一緒よ。
お母さんを殺した。
殺したのよっ!!!!!!!!
あ…あああぁああぁあぁああああああ!!!!!!!!!!!」



狂った咆哮


狂った出会い



そして、嘘


「大丈夫、僕が守るよ。」




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