我慢できない!
「香耶、アンタあの高田竜也-タカダ タツヤーをフッたって本当!?」


香耶は苦々しい顔をして雑誌を閉じた。

「本当だよ。それがどうしたの??」
雑誌や弁当を片付けながら香耶は万里を見た。


「どうしたのって・・・アンタ馬鹿!?
高田って人気あるんだよ!?
アイツをフる理由なんてないじゃん!!」

・・・確かに、容姿○・スポーツ万能・成績は中の上・性格◎の竜也は女子にモテる。
そんな良い物件を断る私は馬鹿かもね


ーでも・・・


「OKする理由もないし」


呆気にとられてほぼ放心状態の万里を置いて、香耶は逃げるように教室を出た。
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