腐れ縁なんてクソ食らえ!!
結論、こいつはただのバカらしい。
相手にするのがバカらしくなって、俺は今度こそ学校に向かって歩くことにした。
俺に無視されるような形になったそいつは気にした風もなく、俺と同じペースで歩いてくる。
必然、俺とそいつは一緒に登校するような感じになってしまった。
「なんで、ついてくんだよ」
「君が俺の話を聞かないで歩くからだろ?」
「聞きたくもねぇよ」
「花見に興味を示さないなんて、情緒がないんだな君は」
「別に花見は嫌いじゃねぇよ。ただ、てめぇの定義って奴がわけわかんねぇんだよ」
「じゃぁ、君は花見に一体何をするんだい?」
「んなもん、桜の木の下で適当に集まって、食べもん食って、いい感じに酔ってきた親父から酒でももらえれば最高ってなもんだろう」
「君、自分が未成年ってわかってるよね。そういうのは家の中で言うもんだよ。それに花見の醍醐味をまるで分かってない」
チッチッと指を振るそいつを見ると、何だか無性にムカついてくる。
「花見の醍醐味なんかどうでもいいだろ」