究極のメソード
私は教室でイスに座り
夢想に耽ります。


周りはざわついていますが
私の耳には入ってきません。


ふと窓の外を眺めると
銀杏の木に残った最後の葉っぱが一枚


風に乗ってひらひらと舞うのが見えました。
ため息をつく私。


そんな物憂げな私に
背後から誰かが声をかけてきました。


「…だったのね」


背後から聞こえてくる声は
かすれてよく聞き取れません。


「誰?」

そう言って私が振り向くと
そこに立っていたのは


影。



私にはそう思えたんです。


実体もなく存在もない。
ただの薄っぺらく黒い



影。



「あなただったのね?」



かすれた声で私に話しかけるのは
かつて私をいじめていた元女王でした。
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