究極のメソード
そう俺が言い終わらないうちに
オーナーの後ろから

女達が病室になだれ込んできた。


一気に病室の中は満員電車状態。


みな口々に俺を心配しながら
俺の世話をしようとする。


リンゴをむき始める女。
花を病室に飾る女。

何故だかわからないが
自分の乳を触らせようとする女までいる。



「なにしにきたはねえじゃないか。
みな心配してんだぜ?」


そう言ってオーナーは
俺の頭をぐりぐりなでまわす。


俺はとことんデリカシーのない
奴らにだんだん疲れてきた。
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