究極のメソード
この扉を開けば
モンスターが襲い掛かってくるかもしれない…


そんな妄想に取りつかれる渡辺。


暗闇が渡辺の弱気に
拍車をかける。


しかし渡辺は勇気を絞り出して
ドアを開けた。


思わず身構えたが誰もいない。


先ほど死神が立っていた場所の
背後には本棚がある。


渡辺はその本棚に関心があるようだ。


慎重に音を立てず近づき
背表紙をなめるように確認していく。


そしてある本の前で
渡辺の目線が止まった。
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