究極のメソード
「オペラ座の怪人は
愛する者のため

自分の全てを賭けて
ヒロインを劇場の歌姫に育て上げる。


そして邪魔をするもの全てを
容赦なく排除していく」


Kは死神を見つめる。

「だがこの物語のラストはこうだ。

ヒロインと恋人との愛の深さに
気がついた怪人は

独り静かに
闇へと帰っていく。

そうだよな?死神!」



Kがそう言い放つと
死神はにこりと笑い深く一礼をする。


「まずは…私のような大根役者に
主役をいただき


誠にありがとうございます。

私にとっての初の主役
命にかけても務めさせていただきましょう」
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