究極のメソード
Kは死神の言葉に
一言返した。

「前の時のように失敗しないでくれよ」

死神はKの眼を見つめる。


「今の言葉、肝に銘じます」

そしてより一層
眼の光を強めた死神は


その低い声で
体育館中にその声を響き渡らせた。


「ただ物語のラストは変更しますよ。
あなたの思う通りにはさせません」


死神の宣戦布告に
ナイフの握る手に力を入れるK。


「最高だ!最高ですよ、Kくん。
最高の舞台で私が主役!


今日は私の人生最良の日だ!」


声に力を込め高らかに宣言する死神。


死神一世一代の
舞台が今始まろうとしていた。
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