究極のメソード
「俺もそうなんだ」


Kが落ち着いた声で話し出す。
右手にはナイフが握られたままだ。


「俺もさとみには救われた。
俺はさとみと出会って一人じゃなくなった。


純粋に人を愛するということが
こんなに素晴らしいことだとは


思わなかった。


愛する人のために生きる。
そして愛する人のために死ぬ。



人間は愛する人のために
この世に存在しているということを


さとみに教えてもらった」

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