究極のメソード
死神の元へ駆け寄るさとみ。


血で服が汚れるのも構わず
死神を抱き上げる。


断末魔の死神は
優しい笑顔でさとみにほほ笑んだ。


「君たち二人は気持ちが通じ合っているようだ」


かすれた声で死神がつぶやく。



「たったあれだけのメールで
Kくんはさとみさんの心の全てを悟った。


だが私はそれが分からず
さとみさんの世界を作ろうと


邁進した。


そう…

私は独りよがりだっただけなのかもしれません」
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