究極のメソード
「私は今気がつきましたよ。


私はさとみさんのために働いてきたつもりだったんですけど
実はさとみさんが私の夢に付き合ってくれていただけだったんだとね。


あなたは優しい人だ。


人生の最後に
私は最高の芝居ができた気がしますよ。


それも全部さとみさんのおかげです。
ほ、本当に…」


死神の胸から血が止まらない。


さとみが必死で傷口を押さえているが
それも無駄なようだった。



「さとみさん…本当にありがとう」



死神は目を閉じ動かなくなった。
無表情で見つめるK。
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