究極のメソード
しかし俺にはそんな事をぼんやりと考えている余裕はない。
俺には重大な使命があるのだ。


<さとみを救う>


この一念だけでさとみの実家へと向かう俺。


鞄の中に入れたナイフが
居心地の悪い音を立てて揺れている。

俺は心の中にナイフを突き立てられている気分だ。
ズキズキと胸が痛む様な気がする。

緊張からか本当に胃が痛くなってきた。

まあそうなるのも当たり前だろう。
何故なら俺はこれから人を二人殺しに行くのだから。
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