究極のメソード
俺は思わず死神の胸倉をつかむ。
はずみで飛び散る死神の吸う煙草。


それでも死神は冷静さを失っていないのか
表情は変わらない。



「この野郎。いい加減にしろよ。
それにお前にもう一つ聞きたいことがある」


凶暴に燃える俺の眼。


「さとみをどうやって操ったんだ?
まさか乱暴をしていないだろうな?」


冷たく残酷な死神の瞳。



「あなたはこう考えられない…


いや
考えたくないみたいですね。


ははは…


さとみさんは最初から
私の仲間なんですよ。


冷酷な殺人マシーンを作り上げるために
あなたを好きなふりをしていただけなんです。


要するに
だまされたんですよ…あなたは」
< 54 / 383 >

この作品をシェア

pagetop