究極のメソード
俺は動けなくなってしまった。


床に寝ころぶ俺。


しかし僅かに残る意識で
俺はさとみの問いに答えることにした。


かすれた声でさとみに聞こえるか心配だが
力の限り俺はさとみに叫んだ。


「何があろうが、君に何をされようが
俺は死ぬまで君のことが好きだ…」


最後の言葉がさとみに届いたか心配だ。


俺の心の叫びがさとみに届かなければ
死んでも死にきれない。


天井を見つめながら
ぼんやりと俺はそう考えていた。
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