究極のメソード
「子供が生まれたんなら仕事頑張らんとなあ…
そうだ、この企画をやってみないか?」


渡辺は差し出された紙に目を通した。


どうやらカルト教団への潜入ルポ
の仕事らしい。


「編集長、僕はそんな雑文じゃなくて
小説一本で食っていきたいんです!


それに今時カルトって
ありきたりじゃないですか?」


「でも食わなきゃならんだろ?」


間髪入れず編集長に返された一言に
渡辺は何も言い返すことができない。
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