ばかやろうな君



 授業もすべておわり

 みんな帰ってく。


 「ゆい」

 「…流星。
 だから今日は話したくないって…。」

 「…いい、俺がしゃべるから
 だからちゃんと聞いといて」

 「…わかった」

 一緒にいるだけで
 つらかったけど

 流星の気持ちかんがえたら
 もぅ断るのは
 いけないとおもった



 私たちは
 だれもいない
 音楽室にいった。

 「ゆい…
 俺の事嫌いになったんでしょ。
 俺はね、ゆいの事
 すごい好きだよ。
 だからすごいつらい…。
 ゆいが俺をさけてること」

 「…ごめん。ごめんなさい
 でも嫌いになんて
 なってない」

 「じゃあなに?
 ちゃんと理由があって
 さけてるんだろ?」

 
 流星はやさしく聞いてくれたけど

 こわかった。

 なんか流星が流星じゃないみたいだよ

 
 「…わかれよ。」

 
 私は思わぬことを口にした

 言った瞬間すごい後悔した

 流星、いやだって言うよね?

 いやだって…いうよね?

 
 「わかった。」


 時がとまった気がした。

 言ったの私なのに

 すごいショックだった。

 まだ流星を思う気持ちが

 私の中にあったから

 でもそんなのすごい勝手なことだよね。

 
 「理由だけ…
 お願いだから聞かせて?」

 「…流星の事好きだよ?
 …だけど…心のどっかに
 正輝がいるんだ…。
 そんなこと思ってる私が許せなくて…
 流星にわるくて…。」

 
 明らかに言い訳じゃん…。
 
 つか話してるうちに
 
 涙がこぼれそうになったし。

 
 私は頬に涙がこぼれる前に

 袖でふいた。


 「……俺の事好きとか
 …いってんじゃねぇよ…。」

 
 流星をみると

 悔しそうに流星が泣いてた。

 はじめて見た流星の涙。

 ごめんなさい…。

 流星の心に傷をつけてしまった。

 いくらあやまったとしても

 ゆるされないことは

 わかってるよ…。

 でも…私はこうすることしかできなくて…。

 

 
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