ばかやろうな君



 『優衣へ。
 このごろお前よく泣くよな。
 あんなに強気だった優衣が
 いきなりそんなんになると
 俺ほっとけないんだよね…。

 つか…うん。
 はっきり言うけど、
 俺、優衣のこと   』


 そっから先はかかれてなかった。

 え?これ、もしかして…


 「あぁあ、もぅ…
 先まだかいてないのに…」

 「…つか、いまごろ
 手紙って…。」

 「心がつまってるのがわかるじゃん」

 「…字きたない」

 「はん?」

 「つづき…つづきは、私がいう!」

 「…え?いみわからんて…」

 「私は…私は正輝のことが

 好きだばか!!!!」

 
 あぁあ、いっちゃった。
 せっかく告ってくれるとこだったのに…。


 「え…?まじで!!」

 「うん。」

 「おれ…片思いだと思ってた」

 「私もだよ。
 翼のことすきじゃなかったの?」

 「それ昔の話だし」

 「…そっか。そっかぁ」

 
 目があい、2人で笑う

 誰もいない教室

 朝の日差し

 両思いの2人

 
 「優衣ぃ。キスしていい?」

 「…ばぁか」


 2人は唇をあわせた
 
 キスしたときの時間は
 時がとまったよう
 とっても幸せな時間

 
 生徒A&B「きゃぁぁあああ!!」


 「ん!?」

 「あ、俺らみられたね」

 「まじで!」

 「まじで」

 「うわ、最悪だぁ」

 「いいじゃん。
 学校で有名なバカップルになろうぜ!」

 「ばかはお前だけだし」

 「ひどい!」

 「正子でてくんな」

 
 こうして
 幸せな日々がつづいてくのでした♥

 



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