Kinmokusei~ ありがとう ~
階段を下りた先には
先生が誰かと話している。
そう
私をこの文化祭に呼んだ女の先生で
私と先生との別れのきっかけを作ってくれた先生と
大好きだった先生は話をしている。
それを少し見てから
私は何も感じないで、先生たちが会話している向こうの教室に向った。
先生たちが話している場所は
進路指導室の前
「もしかしたら
先輩は進路指導室にいるかもしれない・・・。」
と思って
私は先生たちの前を通った。
口では
「お疲れ様でーす」
と言いながらだけど
その声は会社にいる時の私の声だった。