Kinmokusei~ ありがとう ~

階段を下りた先には

先生が誰かと話している。

そう

私をこの文化祭に呼んだ女の先生で
私と先生との別れのきっかけを作ってくれた先生と

大好きだった先生は話をしている。

それを少し見てから
私は何も感じないで、先生たちが会話している向こうの教室に向った。

先生たちが話している場所は
進路指導室の前

「もしかしたら
先輩は進路指導室にいるかもしれない・・・。」

と思って

私は先生たちの前を通った。

口では

「お疲れ様でーす」

と言いながらだけど

その声は会社にいる時の私の声だった。

< 158 / 214 >

この作品をシェア

pagetop