Kinmokusei~ ありがとう ~

しゃがむと先輩たちは

「どうした?」

と聞いては顔を除いていた。

私は

「先輩はいなかった…。
先生に会った…。」

と静かに言うと
先輩たちは

「殴った?」

「泣きそうな顔しないで
泣きたいなら泣きなよ。」


「殴らない
てか、殴れないでしょう。
あの人が全て悪いじゃあないし。
むしろ私が悪かったんだから(笑)
後、泣きませんよ。
私は泣きません。」

と言うと
先輩たちは笑って
私を椅子に座るように
先輩たちの間の椅子を指差した。

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