Kinmokusei~ ありがとう ~

会話をしている時に
いつの間にか姿を消した先輩が戻って来ていた。

「どこにいたのか?」

を告げると

「進路指導」

と言っていた。

どうやら私が生徒と教師と思っていたのが
先輩だったみたいだ。

それが解るとまた皆で笑った。

そんなに可笑しい話ではないのに
それでも笑えるのはきっと
皆が学生気分になっていたからなのでしょう。


それから私たちは
文化祭が終る時刻までずっと会話していた。

図書室の先生も混ざりながら
楽しく会話していた。

社会人だけど
ここにいるのは
今、ここにいるのは
学生の私たち・・・。

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