Kinmokusei~ ありがとう ~

そう校門の前で笑いながら立っているのは

好き

大好きだった先生が立っていた。

目の錯覚と思った。
最近、会社で夜遅くまでずっと仕事をしていたし
それも目をよく使い大切な細かい仕事続きだったから
目が疲れているのだ。
だから
錯覚を見ているのだ。
幻想を見ているのだ。

私が
「先生に思い残した」
と思っているから
錯覚
もしくは幻想が見えるんだ。

と思って
自分の頬を先輩たちにバレないように
引っ張ったら痛かった。

そう
それはウソでも錯覚でも幻想でもない。

本当だった。

本当に校門のところに先生が立っているのだ。

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