Kinmokusei~ ありがとう ~

両親たちの言葉は

いつも私を殺す。

まるで

「この世に生まれないほうがよかったのに・・・。」

と言われているようで

私を殺すのだ。

もう

「お前など家族ではない。」

と言われるのは小5の時からだから

平気なはずなんだけど
今回はさすがに耐えられない・・・。

誕生日の前日の夜
あと何時間たったら誕生日になる夜に
残りのわずかな10代の夜に
初の20代の夜に
そう言われるのは・・・。

笑っていたかった。
10代の終りは笑っていたかった。
20代の始まりは笑っていたかった。

笑うことも
泣くことも出来ない夜になった。

もう
壊れたのだ。

私の心は壊れてしまったのだ。



< 46 / 214 >

この作品をシェア

pagetop