Kinmokusei~ ありがとう ~

着替えて少し大人っぽい格好をして
カバンを持って
両親のいるリビングを通った。

だけど

二人とも何も言わなかった・・・。

それが「家族」ではない
と言われているようで
胸が痛い。

それあいず
朝の挨拶をして
母からお金を貰ったら
すぐに家を出た。

少しだけ雨が降っていたから
傘を持って
学校の方向に歩いた。

私は歩きながら
おばあさんの家に暮す長男に連絡を入れた。

長男も私と同じような道を歩いた人で
私の異変などをすぐに気付いてくれる優しい兄。

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