Kinmokusei~ ありがとう ~

そんな中で
一人黙々と作業する私を
珍しそうに見ては
そばに来て
隣に座って
私と同じ作業をした。

実際にやってみると先生も
恐る恐るの手つきで
それに比べ私は
さっさと作業をこなしていた。

先生はそれを見ると

「怖くないの?」

「昔やったから平気。」

と可愛くない答をして
先生は苦笑いしていた。

だけど
その瞳には
どこか寂しく悲しい目を
していた。

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