Kinmokusei~ ありがとう ~
しばらくすると
生徒に呼ばれて
先生は静かに離れたが
私は視線を感じて
手元から視線を感じる方向を見ると
先生がちょっとこっちを見ていた。
本来
そこで少し笑ってあげたらよかったのに何もしないまま
手元に目線を戻して作業を再開した。
気付けば
窓の外は真っ暗に
なっていた。
私は密かに窓の外を見た。
夜空には星一つなかったが
まだ残っている生徒たちの笑い声は
聞こえた。