悲しい時に涙が出ない
大切な人が死んだ時も
学校の卒業式も
わたしには心がないの?
でも、家族や友だちが大好きだし
彼氏もいて恋もしてる
「この主人公は、私だ。」
ページを捲る度、その思いは強くなっていきました。
「心がないんじゃなくて、現実を受け入れられないからだよ」
「死んだ人がまた帰って来るって思ってるんだろう?」
由奈はそんな祖父の言葉で自分が泣けない理由に気づいたけれど
私は自分で気づいて、由奈よりずっと前から知っていました。
大切な人が死んでしまったなんて、突然過ぎて信じられなくて、いつかひょっこり姿を現しそうな気がして。
私は由奈と同じ。
だから由奈にとても共感して、感情移入しながら読み進めました。
他にも同じ気持ちでいる人、いるかな?
沢山の人と共有したい作品です。