Dream Book

まぁ頑張れ


現実を知らされて二か月。

私の夢は薄々と消えていく。

あれから「焦らず」という言葉を大事にしてきた。
けど今の私には、早く叶えさせたいという気持ちと、
自分の夢が一向に叶えられないという二つで、
大きな夢が小さな夢の欠片にも思えていた。


お母さんに言われたあの言葉。

【あんたには無理でしょ】

あの時は笑いながら言っていたお母さんの顔を思い浮かべてみると、
今の私には「事実を教えてくれていたんだ」
そうネガティブにしか考えられないようになっていた。


事実を受け止め現実を見るのか、

それとも…、

夢を追い続けて現実にするのか、


二つの選択肢が与えられた…。

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