Dream Book
テレビの中
中学2年の冬休み最後。
炬燵に足を入れお菓子を頬張る私。
いつも通りお笑い番組を見ながら笑顔になる。
お正月になるとチャンネルもお笑い番組でいっぱい。
「どこもお笑いじゃーん…てか寒っ」
そんなことを考える私はテレビとは無縁の程遠い世界にいた。
しかし
「テレビに出てる人って給料とか貰えるのかな…?」
このときから私は芸能界という、普段とは別世界の仕事に興味を持ち始めていた。
13歳…ただ単に、テレビに映りたかった。
それだけで私は、13歳になって初めて大きな夢を持った。
芸能人という大きな存在で輝く人たち。
テレビに出る、それだけでお金が貰える仕事。
たくさんの人に自分を知ってもらえる現実。
その全ては私が求めていた以上に迫力が大きかった。
それと同時に最後の冬休みは終わった。