Dream Book

学校に着くと私は

「あぁー…勉強とかほんとだりぃー」

口悪いし態度はでかいし…
完璧っていう言葉からかなり離れた人間だ。

「ま~た言ってるよ」

隣の席に座り、そう言ったのは、クラスの中で一番仲が良い美帆。
頭は良いけど真面目って感じの子ではなくて、
おもしろいことをいったりするのが好きらしく…
だけど人の悪口は絶対言わない誰が見ても完璧な子。

「みほぉー頭良いとこだけ交換してー…」

机にあごを乗せながら黒板に向かってそう言った。

「千尋ー!あと1年で受験だよ?そんなモタモタしてていいのか~?」
「受験受験ってみ~んな受験ばっかり」

私には受験という壁を超えることができなさそうです…。
まだ2年なのに…
成績が悪いからって…
勉強しろって…
こっちだって勉強してるっつーの!

単純に夢が叶う。
そう考えると不適にも笑みがこぼれる。

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