双子フタゴ愛アイ


マスコットをポーンとドブに投げて走り去った



「あっ・・」


「テメッ・・」



2人は怒鳴ったケド


その体はもうボロボロだった



なのにしばらく河合君の後ろ姿を睨んだ後



「・・・・・」


「・・・・・」


どちらからともなく



汚いドブに入って河合君の投げ捨てた私のマスコットを無言で探し始める



私は取っ組み合いのケンカなんてしたコトないし



バカみたいにボー然と立ちすくんでいた


「ほら」



タカラ君がにぎりしめた手を私に差し出して



私が両手を出すと



ポトッと



ボロボロのウサギが落ちてきた
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