双子フタゴ愛アイ
あ・・・こわ・・・
見上げる体勢だから余計に・・・
鬼のような形相のタカラが入ってきてすばやくメグミにつかみかかる
メグミのTシャツの襟(えり)をつかみ自分の方へ向けた
好転したとは言いがたい・・・状況
大惨事になりそうな予感に私は慌てて猛犬を止めようとした
「ちょっ・・待っ・・」
(あ、殴る・・!)
私は目を背けたのに
いつまでたっても鈍い音が聞こえてこない
恐る恐るタカラの方へ顔を向けると
タカラは
メグミの顔に
釘付け