双子フタゴ愛アイ
「なんか元気なかったね?今日」
「・・・・・」
比呂也君はその言葉には返事をせず
「海を見に行かない?」
そう誘った
私が頷くと比呂也君は車を海浜公園まで走らせた
キレイに整備された公園
海沿いには手すりがあって遠い向こう岸には沢山の建物が見える
「夜になると向こう側に沢山の灯りがついてすごく綺麗なんだ」
「まだそうなるには大分早いな」と比呂也君は残念そうに向こう岸を見つめた
(今の眺めもすごくいいのにな)
私も手すりに両手を置いて海を眺める