双子フタゴ愛アイ
「・・・・・」
ナナに会いてぇ・・
オレは教科書、ノートが散らばった机に突っ伏した
ゴン
頭が机にぶつかり鈍い音が響く
「うわっ宝、何してんねん!?」
同室の瀬渡(セト)が悲鳴をあげる
「気にすんな・・」
「気にするに決まってるやろが!
なんや?勉強行き詰まったんかいな?」
瀬渡は感じのいい奴なんだが、口数が多い
オレはもう一度ため息を尽き
「ワリィ・・電話していい?」
「おぅ ええよ」
瀬渡は意味深にニッと笑った
携帯を開いて履歴から名前を選ぶ
相手はナナ