あなたが私にできる事
「眉間のシワ伸ばせよ。目つきもすっげー悪いんだけど?何怒ってるの?」
「別に怒ってないんだけど。っていうか美紀が何言ってたの?」
人差し指と中指を使って眉間を伸ばした。
恭ちゃんはそんな私を笑いながら見る。
「最近機嫌悪いんだって?みっきーが嘆いてたよ。」
「いつもと一緒だよ。」
そう言いながら再び眉間にシワがよるのを感じた。
「何イラついてるんだか。」
それだけ言うと恭ちゃんは私の席を離れた。
山口くんと何やら楽しそうに話をして教室を出て行く。
その様子を見ていたら眉間のシワがさらに深くなった気がした。
深呼吸しながら眉間のシワを慎重に伸ばす。
なんだか最近落ち着かない。