あなたが私にできる事




はっとした。


私の居場所?


今まで誰かに対してこんなことを感じたことはなかった。



ずっと“他人同士の関わり合い”にすぎないと思い、割り切って、一線を引いて人とつき合っていた。





どうせ誰も私のことなんて理解してくれない。





だけどそんなことはどうでもよかった。




このイラつきも、焦燥感も、喪失感も、息苦しさも、悔しさも、何もかも。





気づかないふりなんてできない。





誤魔化すことなんてできない。





もう私の中で存在してしまっているのだから。







私は、










山口くんが好きだ。








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