あなたが私にできる事
揺るがない決心と謝罪
こんな時、どう対処したらいいのだろう。
突然気づいた自分の本心を持て余す。
そして動揺と共に治まりそうにない嫉妬心。
これ以上市川みゆきといる山口くんを見ていられなくなり教室を出た。
彼の姿が見えなくなるまで、彼の声が聞こえなくなるまで、私の全神経は彼に向いていた。
「エリザベス。おはよ。」
廊下で横山くんに会った。
「俺様、今日も重役出勤。気づいたら昼でさ。…どうしたの?」
私の様子がおかしいことに気づいたのか心配そうな顔で私を見る。
「保健室行ってくる。先生に言っといて。」
「大丈夫?あっ。おい!!」
呼び止める彼を振り切って走り出した。
「頭痛いんでベット借ります。」
保健室の先生にそれだけ言い、勝手にベットの置いてある隣の教室に入った。