あなたが私にできる事
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
混乱していくばかりだ。
自分の心に押しつぶされそうになって目から涙が溢れそうになる。
不意にギィーっとドアの開く音がした。
「じゃ、センセー1時間経ったら起こしてね~。」
私は靴下のままベットを飛び降りると勢いよくカーテンを開ける。
そのまま隣のベットのカーテンも開け、そこにいた人物の髪の毛を思いっきり引っ張った。
傷んでパサパサの茶色い髪。
「いったぁ。何?…ってまたお前かよ!?」
阿部真理子の顔を見た途端なぜか涙が止まらなくなった。
「何!?何事!?ちょっと…!」
「助けて…。」
こんなにも強く誰かにすがったことも初めてだった。