あなたが私にできる事
それから横山くんの猛攻撃が始まった。
「エリザベス。ジュース買いに行かない?おごるよ。」
「いらない。」
「エリザベス。荷物重そうだね。持つよ?」
「結構。」
「エリザべ…「迷惑!!!」
声を荒げる私を気にもせずニコニコと話しかけてくる。
「横山。いい加減にしろよ?」
「お前には関係ない。」
時々山口くんが諫めてくれるものの効果はない。
松本くんと優くんは笑って見ているだけだ。
山口くんと目が合い、お互いため息を吐く。
「あっ。なんだよ。お前ら。目だけで会話しやがって。」
「ちっ。うざっ。」
思わず舌打ちをしてしまう。
「横山?こっち来い。」
山口くんが横山くんを教室の隅へと誘う。